購入・利用済み
ドラマ部分では、ひとつひとつの画面が不安を煽りながらも硬質で見応えのある緊張感が漲ります。続く凌●のファーストコンタクト。画面では姿を見せず指示する男の声と、実践する男の絶妙なバランスで醸し出す演出が空気を支配します。それに呑まれていく一色桃子。この三者の掛け合いが丁寧にじっくりと描かれます。抵抗する桃子の目力、毅然さを保とうとする口調から始まるも、徐々に堕とされていく過程が見事。表面的に撫でるような台詞や演技では表現しえなかったでしょう。まさに女優ありきです。
その女優・一色桃子。今までの作品と較べても最高に綺麗に撮られています。メイクやボディトレーニングのせいばかりではないと思いますが、どの角度からの表情も姿態も抜群に美しい。目を惹きつけられます。
ファーストコンタクト終了までが約1時間10分。ドラマからの緊張感を保ちつつ、一色桃子の破れたストッキングや突き出した尻などの超官能的な画と艶声が相まって、ハードでありながらも興奮が止まりません。プレイを終えた後の横顔のアップから流れる一筋の涙は、素に戻ったゆえか官能の自我に抗えないことを知ったゆえか、いずれにしても前半を締める白眉のカットです。これも美しい。
後半は緊縛や輪●など、堕ちて変態と化した姿が延々と続きます。途中、冒頭の場面と同じく、面接する母親・桃子の姿も挿入され日常との対比もされます。が、前半の男優陣の演技力を含めた画面の緊張感と比較してしまうと、複数によるプレイは冗長になってしまったかなとは個人的には思います。
自分は凌●ものは苦手なはずなのに、ラストシーンの一色桃子にも惹かれてしまいました。変態と化した雌が美しく愛おしくなります。
監督の画つくりと演出が見事に女優の資質と嚙み合った作品。もちろん女優のプレイありきですが、もっともっとドラマが絡んでも一色桃子のAVは多くの可能性があると感じました。
Cap Nao
2023-08-24