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メインタイトル前、娘と母親の何気ない朝のシーンと思いきや、母親・一色桃子が含みを持たせる表情。この表情こそがこの物語の構図と主人公の性(さが)を表している。
そしてメインタイトルの後、娘の不祥事の報を受けて走る母親役・一色桃子。わずかなシーンではあるがAVにおいて女優が「走る」演技はあまり見たことがない。しかもしっかりと状況を捉えた表情と身体の息遣い。続いてコンビニ事務室に謝罪に入っていくのだが、この走りを入れたことで物語の導入としての緊張感が高まる。
娘を庇うために嫌だと感じながらも当初から比較的、従順にコンビニ店長に従う母親。回数を重ね、コートの下に肉感を強調するボディストッキングを身に纏い、執拗に責められると快感に身を委ねる雌へと変貌していく。監視カメラを使った演出が効果的。ここでの一色桃子のエロさ溢れる絡みはそのスーツと相まって圧巻。
ターニングポイントはその後のドラマ部分。各役者の演技もよく、シーンの切り返しでつなぐヤマ場。監視カメラからショーケース越しの目視。コンビニ店内で何かに気付き急ぎ追う店長。脅迫される娘を助ける店長の腕。またもや走って駆け付け両手を大きく広げて脅迫者を遮る母親・桃子。このシーンは引き気味で逆光のアクション、一色桃子の後ろ姿が頼もしい。AVではあまり見たことがないカット。店長は母親を脅していたのに、と…複雑な部分もあるが、娘の問題に一応の解決を見せるところに若干のカタルシスを覚えた。
その後はうってかわって愛情を感じる絡みのシーン。一色桃子が心と体で感じながら責めつ責められる。耳障りの良い声と喘ぎ、悶えは一色桃子の最大の武器のひとつ。その体の動きと表情を絡めながら、淫靡なセックスの醍醐味を表現する。
一色桃子、作品が発表される毎にその演技と艶技に魅力を感じている。何か新しいテーマでドラマAVの可能性を拡げてくれるのではないかと期待もしている。もちろんエロティックな部分は申し分なく、それを引き立てるドラマをじっくり描いても、十分生かせる女優だと感じています。
Cap Nao
2023-05-26