女優はすでにAV引退済みであり、撮りためてあった分がようやく発売されたという感じだろう。シリーズではたまにある続編ものであり男優も同じ。1作目はドラマもカラミも微妙な凡作だったが、息子に迫られて母もその気になるパターンで、息子が東京で働いてから地元に戻ると2人の将来を約束して終わるという大筋くらいは予習しておいた方がいいだろう。
今作はそんな遠距離恋愛状態だった息子から彼女ができたと連絡があり、嫉妬に狂った母が暴走するお話。一生女として添い遂げる、子供だって産んであげるという脚本が振り切れているが、その割にカラミは前作よりだいぶマシとはいえやはり微妙。
身もふたもない言い方だけど、たぶん女優と男優の相性がそれほどよくなくて、あまり目も合わさず一体感に欠け、目イキ脳イキの絶頂感もないのを演技で補っている冷静なビジネスセックスがディープな脚本を裏切ってる。カメラワークもカメラを横に傾けちゃうカットとか、中出し後のイキ姿をしっかりとらえることなく汁垂れ撮るためにすぐに股間に寄っちゃうとかいろいろ古臭い。
一生添い遂げるとは言いながら、妻や恋人としてではなくあくまで母親として息子に抱かれたい、孕ませられたいという母の願望まで変態性を極めた脚本は、中途半端なリアリティーを装って変なブレーキをかけてしまう作品が多い中で背徳のファンタジーが振り切れてて素晴らしかったが、完成系はこれじゃないなという感想。
それでも演技力で「仕事」してクオリティを上げられる女優は大したものだが、かつての並木塔子のスイッチが入ったときのテンション高いカラミの切れ味からすると、やはり業界を去る間際はこうなってしまうのかという寂しさを感じてしまう作品。引退した女優にはお疲れさまとしか言いようがないが、シリーズとしてはこのレベルの脚本をかつての並木塔子のような、まだAVにどっぷりハマってる現役ど真ん中の女優で見てみたい。
じっくりゆっくり
2021-06-21