同監督の白峰ミウ『単身赴任NTR』はいかにも溜池ゴローの某シリーズに寄せたような内容だったが、今作はそこからさらに一歩内容を推し進めた作風。
冒頭で妻の秘密を知ってしまって以降、最初から完堕ち状態な妻の不倫をすべて知っていた夫が気付かないふりしての黙認という形で、間接的な寝取らせものになったのが個性的。男優も監督お抱えみたいになってるいつメンには、顔見ただけで胸焼けするくらい飽きてたので、大島丈も割とよく使われてはいるけど、夫役との組み合わせでフラットに見られたのも良かった。
妊娠するはずのない妻がいずれ上司の子供を孕むであろうことを予期したうえで、究極の寝取られに至る過程に陶酔する夫の変態性癖がエスカレートしていく演技がかなり重要なポイント。同時期に出た『クビにした部下が僕の目の前で妻を犯し続け、快楽に屈した妻は次第に感じ始め、絶頂していた。 二宮ひかり』もそうだが、エキストラのキャスティングがいかに大事かよく分かる作品。
妻の本性をすべて知った上で、取り繕った建前にすら興奮を覚えるとか、中盤の演出にも工夫が効いてる。上司との不倫が最初から妊娠前提であったことが次第に明らかになっていく人妻と、他人の子供を妊娠した妻と別れるつもりがまったくない夫と果たしてどっちがヤバいのか、狂気すら感じさせる化かし合いドラマが最後までレベル高め。
カメラワークも状況に合わない意味不明なカメラ目線もなく、孕ませものなのに締めがアゴ射からの精子の味がするキスみたいな、木村監督作品にありがちな演出もなく、気が散らずに見られたのも高評価。
エンディングが唐突に切れる感じとか粗がないわけじゃないが、カラミだけでなく夫との緊張感のある関係を演じる女優の演技も含め、総じて質が高めの良い作品だと思う。
じっくりゆっくり
2024-01-05