女教師にせよ女生徒にせよ学校モノは筆者の好みではないのですが、「純愛」と大きく謳ったタイトルに惹かれて視聴。結論を先に申せば、期待が大きかったぶん残念な感想しかありませんでした。以下に要点を記します。
1.純愛が何たるかを示せていない
本作では女教師(こんなに美人で惚れっぽいのに独身彼氏ナシだそうな)の無理な縁談話や、家庭に悩みを持つ男子生徒への同情といった、一応根拠らしきフリはあるものの、それだけ。何故この生徒でなければいけないのか。教師という立場を顧みず傾倒するには説明が足りない。
例えば、昔悲しい別れをした忘れがたき恋人のその弟と赴任先で偶然出会った(これなら縁談を拒む理由付けにもなる)とか、生徒に迫られてついという展開であれば、ベタでもまだ分かる。いっそのこと生徒が巨根でテクニシャンだからというコミカルな展開でもまだ物語として筋が通っている。「私、あなたが好きって気づいたの」の一言だけで進めるのは強引です。
2.学校が舞台である意味は
私は、学校にせよ職場や駅トイレなど公共の場では声を堪えて欲しい派なのです。どうせ別シーンで自宅でもセックスするんだろうから、そっちで大いに喘ぎなさいと。そのメリハリに興奮するのです。
「この時間は誰も来ないと思うから」としても校内で喘ぎすぎでしょうよ。
服装についても、教師にしては露出しすぎという意見に同意しつつ、辻褄の合わないシーンも見つけてしまった。密やかな恋人ムードの授業シーンから次の体育用具室のシーンをワイプで繋いだのは、時間的に近接していると思わせるためであろう。なのに悠亜さんは髪型も服も授業時から変わっている。一本で何着紹介させろみたいな撮影条件があるのかね。プロモビデオじゃないんだから。
3.物語を撮り切れ
本作は結局、純愛を描き切れていない。ドラマものならラスト(なかなか発射せずシコシコしごいてやっと出るという失態)はベッド上で終わらせず、実生活に戻して「主人公たちのその後」を予見させた方が物語に奥行きが出ただろうし、「純愛」を語る最後のチャンスだったのに。
教職を追われても愛を貫くでも、生徒の将来を慮って身を退くでも、紋切り型の純愛ドラマに仕立てられただろうに、とうとう最後まで横着した。純愛の安売り。
当代随一の女優さん登板とあって熱のこもった作品を期待したが、タレントパワーに頼っただけの凡作でした。
泥水
2021-12-01