織田真子は長らく村上涼子ファンを続けている僕をして「ポスト村上涼子」と言わしめる稀有な逸材。
ただ僕の中で真子が涼子に及ばない点が2つあった。
一つはもとの体質のせいなのか節制の賜物なのか肌や体型の劣化による侘び寂びが涼子程目立たないこと。
もう一つはクサいほどの演技で求愛する涼子に比べ真子の演技はよく言えば自然、悪く言えば大人しすぎて印象が薄いと言うことだ。
この二点において、涼子の脂っこく下品な卑猥さを求める僕としては物足りなさを否めなかった。
しかし、この作品においては真子自身の持ち味によって従来の印象を打破したように思える。
まず、長らくクッキリしたくびれや肌の張りを維持してきた彼女に程良く贅肉がつき、年相応に目尻の皺が目立ちフェイスラインも緩み、いわゆる「熟女らしいビジュアル」にようやくなってくれたのが大きな加点要素だろう。元の造形の美しさをしっかり漂わせながらのこの熟し加減はオールドファンならずとも垂涎ものである。
そして懸念された演技の押し出しの弱さだが、この作品においては追い風になってるように感じる。対素人だと「教えてあげる」的な感じで終始女優が上から目線でイニシアチブを取るようなストーリーが多い。しかしこの作品において真子は終始相手の男性に対し礼儀正しく、時にまさしく恋人気分で相手に寄り添うことで作品を盛り上げている。涼子の雌に振り切った演技だと逆にこのニュアンスを出すのは難しい。
村上涼子は7年前から新作をリリースせず、実質上引退と言われている。寂しさが募っていた昨今だが、ここにきて織田真子が望ましく変貌を遂げてくれたことを嬉しく思う。
エラススム
2024-08-29