きとるね川口監督は最近、テンプレ化された定番作品をアレンジしなおす作風が多い。この作品も設定自体は幼なじみものとかでよくあるやつなんだけど、堕ち傾向の強い演出はこの系統ではあまり見かけないパターン。特に斬新なことをやってるわけじゃなくてもテンプレパターンからは外れて新鮮に見せてくれるという手法はベテラン監督らしい。
JK制服着ちゃうとコスプレ感が出ちゃう石原希望の貫禄を水泳部のキャプテンという役どころで活かしつつ、水着だけでまとめて部活だけに特化してきたのもセンスがいい。ラストの大股開きでダブルピース記念撮影みたいな、脊椎反射レベルのダサい焼き直しさえなければなおよかった。
脅迫レ○プきっかけで自分の隠れた性癖や肉体のポテンシャルに気づいてしまう優等生という役どころを演じる石原希望も本領発揮。中出しされることを察して焦りながら、でもちょっと期待してない?って感じを男にしがみつく手の演技一つで表現してたり、ちょっとしたとこまで抜群に上手い。細かいディテールまで演じられるくらい演技力あるのに、常ピルのヤリマンビッチみたいな大雑把な役ばかり振られるのもったいない。仕事を発注するのはメーカーだから、センスのいい制作に当たらないと宝の持ち腐れ。
所かまわず中出しレ○プしてくる男たちと、口では拒みつつ次第に孕ませるオスと孕むメスという生殖本能むき出しの動物的な関係に同類化していきながら、決して頭があっちの世界に行っちゃわないさじ加減もよかったし、堂々とレ○プする度胸も体力もない卑屈なクズ後輩には決してなびかず牙をむく強靭さを失わないラストも、人としてどころか生き物として両者の住む世界が変わっちゃった線引きを見せつける演出がインパクト大。
割と重要な役のはずの親友リサがドラマにほとんど絡まなかったり、同級生に見えないどころか中年臭が過ぎない?って男優がしょせんAVっていう現実に引き戻してくれちゃったりと満点には届かないけど、後輩役の男優が醸し出すお人よしそうなのに本性は卑屈な感じがなにげにいい味出しててドラマ的な貢献度高かったり、トータルでは十分いい作品。
シリーズ化もアリだと思うけど、男優がオッサン系になっちゃうならいっそOB役にするとか、何らかの工夫は必要かも。石原希望はどうせまた関西弁ヤリマンビッチみたいな作品ばかり続くだろうからしばらくお別れかな。
じっくりゆっくり
2021-11-18