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こういうのって、どう評価すべきなんだろう…。
ストーリーはとてもしっかりしていて、演出も撮影も編集もすごく丁寧だし、ドラマ作品としてすばらしい仕上がりでした。うん、面白かった。
でも…これって完全に他メーカーさんの「桃色かぞくシリーズ」まんまだよね。まったく、そのまんま。
隣り合う部屋の対比や平面的なアングルでの長回し。逆光や照明のコントラストの使い方。兄妹の庭での花火や、二人っきりのクリスマスといった設定…etc。なにより作品のシナリオがね、もう完コピです。
桃色シリーズとはメーカーさんも監督さんも違うのに、こういうパターンって、業界内ではわりとアリなのかなぁ。ドシロウトのわたしには、作り手さんの連携関係なんてまるでわかんないから、何も知らないで、こういうこと言っちゃいけないかもだけど、うん、これじゃあ、いいとこドリの丸パクリじゃんって。
桃色シリーズはどれも映像が美しいし、とても文学的で情緒や心境が丁寧に描かれている良作ぞろいなので、この影響を受けてフォロワー的な作品が登場するのは大歓迎だし、実際、すでに似たような作品もチラチラ見受けられるけれど、ここまで露骨にやっちゃうとね…どうなんだろ。
たまたま似かよっちゃった、ってのが通用しないレベルで、オマージュとして拝借した、ってのもムリがあるくらい。
観る側はそんなの気にしてない、って言えばそれまでとはいえ、作り手としてのプライドはどうなの?って気がして…。
この作品だって、かなり手間がかかってるのがわかるし、とてもステキな仕上がりだけに、なんだかもったいなくて戸惑います。
とはいっても、やっぱり観ていてノメリ込める作品でした。なんといっても、エマちゃんの演技力がすばらしかった。
もう、エマちゃんのね、大好きな彼氏とするよりも、お兄ちゃんとのほうがいろんな感情があるだけに怖いくらい気持ちくなってしまう倒錯した苦しい想いがよく伝わった。そして、兄妹同士どこかでやめなきゃいけない切なさは、お兄ちゃんとの関係を続けてしまってるわたしも、感情移入しちゃって最後はウルウルでした。
でも、やっぱね…。たしかにフォーマットをそのまま採用したり、相互に融通し合ったりするのがアリだとしても、先行作品のアイディアとか労力なんかを考えちゃうと、すべてを評価していいものなのか…。なので星一つ減らしちゃいました、ごめんなさいです。
近親好き好きッ娘
2022-07-29