コンセプトとシチュエーションは良く、ありえそうな匂いもしましたし、九条みちるさんの雰囲気により、リアリティも高い。
とは言うものの、商品コメントにもあった通り、夫婦間が悪いというより、夫は仕事で家庭を維持することが精一杯(子供が居れば変わっただろう典型的な夫婦)で、妻を省みない訳ではなく、労れないほど仕事が厳しいあるいは忙しく心が忙殺されてるというところで、妻としても女としても求められていないと思い込んでるみちるさんが、優しくする隣人に心惹かれるのは判る…が、隣人の設定が引っ掛かってしまった。
商社マンの夫と正反対のカメラマン志望の夢追い人なのである。
何故、”カメラマン”ではないのだろう…という意図は最後まで見出だせなかった。
この設定への引っ掛かりを踏まえて、隣人と関係を結びつつ、変わって行くみちる。
ところが、”綺麗になった”訳でもなく”派手になった”という流れになり、更に引っ掛かる。
そして、ラストシーンの前にみちるが関係を解消しようと罪悪感からするらしいのだが…描写は見当たらない(むしろ、夫に愛想が尽きた様な感じですらある)ので、ラストシーンの冒頭が不自然に始まり、隣人の反応も何故か”俺様化”しており、前のシーンまであった純愛的な雰囲気も総崩れで進み、終わる。
文字通り”終わる”のです…エンディングも匂わせも無く。
こうなると、関係と共に作り上げて来た”心の情景”も色褪せてしまい、隣人もみちるも何を望み何を願ったのかも判らず、逆に何も考えずに関係する情熱さも感じず、視聴後に何も残らない状況でした。
何を観たのでしょうね…。
TA-KUMA
2021-09-14