この監督の作品は最近あまり良いと思ったことがなかったので、期待薄だったのだが久々にいい感じ。男優のセリフが古くさくてわざとらしかったり、逃亡中の犯罪者でもあるまいし家の中に男を住まわせる無理やりさがあったり、そもそもタイトルがあいまい過ぎて内容伝わらないみたいな微妙な点がないわけじゃないけど、人間関係の設定や細かい演出まで割とよく考えられてると思う。女優も穏やかな性格の優しい人妻という役どころにハマってるし、夫への罪悪感を抱きながら年下のダメ男を拒むことができない葛藤を上手く演じている。
設定的には再会した瞬間から互いに離れられなくなってしまった運命の相手って感じなので、最初から最後まで基本的には和姦の範疇。無職で宿無しのくせに無責任に中出しを決めて来る浮ついたダメ男と、彼に翻弄されながら危険な綱渡りを続ける人妻の攻防がいい味出してる。
1回目の本番はオーソドックスだが、男が人妻を妊娠させても構わないと思ってる中出しの意味づけが背徳感を煽っていい感じ。そしてこの作品の見どころは2回目の本番。夜●いをかけられることを予期して、眠る夫につける耳栓をあらかじめ用意しておく人妻の、夫の横で抱かれる気まんまんじゃんっていう裏切りっぷりがエロい。男に抱かれるために夫に睡眠薬を盛る演出に通じるものがある。それでいてわざとらしく声張りすぎないさじ加減が絶妙。
最後の本番は一番積極性があるカラミだけど、その割にフィニッシュは受け身で終わっちゃっていまいち。特に中出しは前半2回が拒んでたんだから、最後は人妻側が妊娠覚悟でホールド気味に求めてしまうくらいの積極性でメリハリをつけて欲しかった。
満点をつけるにはちょっとなーって部分はあるけど、トータルでは十分良い作品だと思う。シリーズ化もありだと思うけど、タイトルはもうちょっと分かりやすいほうがいいかも。
じっくりゆっくり
2021-06-10