同時期に出たSODstarとのコラボ作品と比べると、本家22作目はやはり暗めの作風でよくも悪くも変わらない。
設定的に兄はセックス依存症だけでなく引きこもりも兼ねてる感じ。母はセックスの相手もしてることになってて、そのへんはあまり想像したくないタイプのエキストラさんだし、いびつな印象の方が強いのはきっと監督の狙い通りなんだろう。
妹はストレスで限界の母を助けるためってだけでなく、控えめな表現ではあるけど最初から兄への愛が感じられるのは救いが感じられて、無言無表情で感情を殺した演出が多いシリーズにしては、あまり殺伐とした雰囲気になってなくて好印象。演出というより女優のキャラかもしれないけど。
とはいえ妹による兄の性処理を黙認する母が娘にコンドームを差し入れる異様さとか、後半の本番は妹が自分から生姦を誘発するあたりには狂気が感じられ、このシリーズに求められるディープなダークさは押さえてる。
ただ、家ものにしては制服でのプレイが多かったり最初のフェラ奉仕がアゴ射で終わったり、いかにもAV的な演出に冷めちゃう部分があるのも事実。
前半のセックスは性処理仕様ってことでキスもしないチ○コ突っ込んでるだけのセックスでもよかったんだけど、後半もあまり変わり映えがしないのはいただけない。ゴム付きに比べて生のほうが気持ちいいって感じでもないし、キスはあるけど単調さも目立つ。ゴム付きなのがバレバレなのはご愛敬としても中出しもいかにもAV的で盛り上がりに欠け、同時期に出た佐田茉莉子作品と比べてしまうと特に男優の技術面で見劣りしてしまう。
濃密な雰囲気を作る割には終わり方があっさり淡泊なのもいかにもこのシリーズらしく、妹が実家を出て関係が終わりそうな雰囲気も含め、割と破滅型のキャラ設定にしては強引にいい話にまとめちゃった感じが拍子抜けで、ここからもう一歩踏み込めばってとこから先を見せてくれない物足りなさがあるため、85分という短めの収録時間にも不満を感じてしまう。
この兄にしてこの妹って感じのアブノーマルさを露骨にならないさじ加減でにじませる女優の演技は素晴らしかったし、作品としてもディープな部分での満足感もあるものの、突き抜けたものがない終盤に満点を付けたくないもどかしさが残った作品だった。
じっくりゆっくり
2022-03-11