きとるね川口の作品にしては台本にも演出にも面白みのないシリーズだったが、夫にも存在感が出て来てようやく少しは見られる形になってきた。とはいえ王道って何年前の?ってくらい古くさい作風はあまり変わらず、特に行き当たりばったりの成り行きや、襲われた女が一瞬で言いなりになっちゃう今さら感しかない台本は、日下部加奈や結城くんの演技力を活かすにはあまりにも役不足。日下部加奈にはもっと芯のある女教師らしい大人の女をしっかり演じた上で、夫の仇に堕ちる落差を表現できるだけの力があると思うだけに、いいなり人形からのビッチ堕ちしか演じさせなかったのは制作側の力量不足と言われても仕方ないのでは?せっかく女優として脂が乗って来てるのに、最近の出演作品は物足りなさすぎて、事務所もそろそろ移籍を模索するべきなのかもしれない。
とはいえ生活指導教師である夫が階段から転落する「事故」から最後は夫の自殺をほのめかすラストまで、後手縛り脚本っぽいアタッカーズの「王道」らしい鬼畜さがないわけではない。ただこれなら最初から最後まですべてが計画的であったほうがそれっぽい。夫の事故→落ちこぼれクラスの担当の引継ぎと授業と言う名の白昼からの監禁・凌●→見て見ぬふりする学校側と真相の種明かし→人妻女教師の完堕ちと夫の自殺くらいの流れはあってもよさそう。
イジメられっ子だと思ってたのが実は主犯とか、メインターゲットはあくまで夫で「事故」にあった生活指導教師が後に「自殺」した事件の真相を解く流れにするとか、学校も実は問題生徒のいいなりで計画に加担とか、最後に夫に渡されるのは動画だけじゃなく陽性の妊娠検査薬とか、同じベタでもきとるね川口が「王道」を撮るというならそれくらいの工夫は期待していいはず。
個人的には監督の入れ替えも含めて質の低下が止まらないアタッカーズの最後の砦がきとるね川口だと思ってるので、最初の凌●がアゴ射で終わるAVくささといい、日下部加奈とのタッグでこれかよという失望のほうが大きく、この値段の作品撮るならならもうちょっと何とかして欲しいというのが偽らざる感想だった。
じっくりゆっくり
2022-07-05