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最初見たとき、あまりにも無言で淡々とコトが進み過ぎて、唖然としてしまい、「失敗したか?」と思ってしまった。
…が、しかし、しばらく見ていると、段々と二人の関係性が見えてくる。
そして、動画の最後で一日の終わりを迎えたとき、「あ、また次の日、あの日常(パート1)が始まるのか」と、
何度も何度も、この二人にはこのような日常が繰り広げられていて、あくまでこの動画はその一部分を切り取っただけなのだ、と気付く。
そして、その「日常感」を手助けしているのが、この女優さんの巧みな演技。
基本、無言ながら、時折挑発的な笑顔を見せたり、身体をこちらに差し向けて要求してくる。
その中でも個人的に圧巻だと思ったのが、終盤で、友達からの誘いの電話を断るシーン。
電話の途中、チラリとこちらに視線を向ける。それは、「まだしたいしなー、どうしようかなー」と、友達の誘いと自分を天秤にかけていることを意味する。
その結果、友達との誘いを断り、電話を切った後、ささっと無言でこちらに近寄り耳元で囁く。「なあ、もっとしようや」。そしてまた挑発的な笑顔。
このシーンは、自分がこれまで見たVRの中で、もっともゾクッとしたシーンだった。
正直に言ってしまえば、顔はたまにハリセンボンの箕輪はるかに見える時があるし、スタイルも良い訳ではない。
しかし、ことVRに関しては、「どれだけ女優さんの演技が良く、没入感が高まるか」ということがどれだけ大事であるかということが、この作品で改めて感じさせられた。
こういった「日常を切り取った作品」は世にたくさんあれど、
演技が下手であったり、字幕でささっと説明してしまったりするものが多い。
そんな中で、そういったことを一切排除し、ただただリアルな描写だけを映して構成する、この作品には脱帽させられた。
enis
2020-04-27