自分ほどヤマユウ(男優 山田裕二氏)作品を追いかけていると、その撮影のバックグラウンドまで透けて見えてくる。
ヤマユウは作品によって絡みのテンションが色々と変わるのだ。
AV作品であっても生身の男女が一日、肌を突き合わせて作品を作っていくわけだから
カメラの回らない場面で、互いの印象や感情が交差するはずだ。
どういう順序で撮るかはさておき、今作品の冒頭からヤマユウの表情は特段いつもと変わらず、いや以前に比べ年も重ねたせいかテンションが低くすら見えた。
しかし絡みの回を追うごとに、ヤマユウがいつもより濃厚に接吻し舐めまくり、熱い絡みに変わったのが今作だ。
以前も書いたがヤマユウはああ見えて、相手に受け入れる気持ちがないと、接吻も責めも大人しくなる傾向がある。
皆月ひかるはおそらく、物凄く性格がいい子なのだろう。
何とか(どう見てもただのジジイな。失礼)老人男優を受け入れようと頑張ったに違いない。
撮影の合間の和やかなコミュニケーションまで想像出来てしまう。
そしてその真心はヤマユウに通じ、祖父と孫のような年齢差を飛び越え、男と女に昇華出来たのだ。
自分は「ヒジの法則」という、独自のAV理論を持っている。
例えば男女が接吻しているとき、女性のヒジがどこにあるかだ。
女性が男の身体との間にヒジをはさむ場合、それはまだ壁を作っているという見方。
ヒジが男の肩を飛び越え、男の首に巻きつかせるように抱き着いたとき、女は初めて心から男を受け入れる。
いわば「だいしゅきホールド」はまさにこれである。
海外ポルノのレズ物で、年上女優が年下女優のヒジをグイっと首に絡ませるシーンを見て、自分はこれに気づいた。
皆月はしっかり、ヤマユウの肩を飛び越えて首までヒジを絡ませている。
こうなるとヤマユウはまるで自分がアラン・ドロン(古くて失礼)とでも勘違いしたかのような、
柄にもないイケメンぶった表情で(これまた失礼)額をくっつけるように相手をじっと見つめ、ついばむような二枚目接吻までするのだ。
制服シーンの孫のような皆月と、両者一糸まとわぬ全裸で、接吻しながら対面座位する皆月のギャップはまさに別人。
文句なしに興奮出来るシーンと補償する。
枢木あおいの引退で、もうこのシリーズへの期待も喪失しかかっていた自分だが、
禁断介護をもう少し追いかけてみようと希望を持たせてくれた良作である。
tottoco
2024-01-29