監督のマドンナ定番企画がアレンジされてお引越し。兄が結婚指輪してない演出の手抜きはマドンナのときと同じであまりよくないけど。
白峰ミウは久々の出演だが、肉体美に磨きがかかって筋肉の質感から違うし、カラミにも力感があって作品に出られなかった期間を有効活用した印象。
基本的にはひと夏の思い出系で、憧れの女性を奪っておいてセックスレス気味な兄に怒る弟の、兄嫁を孕ませて別れさせてやるっていう狂気と執着が出発点。最初から兄バレ上等な義弟に対して、バレないように必死ながらも我慢してた性欲の暴走が止められない兄嫁の二律背反を演じる女優がなかなか上手い。いっしょに風呂に入っていた「弟」のチ○コが成長して自分を犯そうとしてるのを夢中でしゃぶってしまう兄嫁の近親相姦的な淫らさも最高。
夫の側でのセックスを回避するため「あとでなら」と取引してしまった後の夕食シーンは、このあとセックスする2人と何も知らない夫とで温度差のある緊張と興奮が伝わる演出で、兄嫁が自分から夫を酔いつぶそうとするのも背徳的。
中盤セックスはまだ夫への罪悪感と緊張感はありながら声は出ちゃってる半堕ち感が悪くはないが、最後がしょぼい胸射締めで孕ませの流れはなくなってしまい、兄夫婦との関係性を破壊する勢いもトーンダウン。
以降はほぼ完堕ち状態で疑似ハメシーンもたぶん外射だし、夫バレのスリルを楽しむ余裕すら見える緩めの展開。後半セックスも妊娠上等のホールド気味に終わる中出しはいいんだけど、気が済んじゃった義弟に兄嫁が置き去りにされるエンディングが尻すぼみだし、前半の勢いに対して中盤以降は失速感のほうが強い。
声出せない系のカラミはマドンナ時代より状況設定に配慮してると思うし、疑似込みで見せ方も上手いけど、アタッカーズなんだから孕ませ堕としの鬼畜感は最後まで保ってほしかった。兄嫁が義弟に覗かれてた緊張感もいまいち活かせてないし、冒頭の子供が出来ない原因も掘り下げて、義弟が「弟」でしかないように兄嫁もとっくの昔に夫にとって「女」ではなく、このままだと子供を産める可能性は低いことを察したメスの生殖本能が暴走して鬼畜化する展開でもよかったような。
ドラマとしては消化不良で、兄嫁が義弟を追いかける続編作って欲しいくらいだが、セリフの難易度も含め若手女優のブランクを考慮しての内容である可能性を加味して点数はオマケ。
じっくりゆっくり
2023-05-02